天空の白鷺7階
天空の白鷺7階
8階の見学スペースを見終わると、次は下の7階へ移動です。
8階が屋根修理を中心に見ることが出来るのに対し、7階は壁面修理を中心にした見学スペースになっています。
姫路城の漆喰について、製造工程が詳しく写真入りの説明があります。
また、こちらの写真はその壁の展示。
左から小舞(こまい)かき、荒壁付け、大斑(おおむら)直し、小斑(こむら)直し、土の中塗り、中塗漆喰、上塗漆喰。
壁漆喰の作業工程が良く分かるよう、作業工程が順番に紹介されています。
真っ白の漆喰の中はこうした肯定がなされているんですね。
先ほどの8階の大天守のちょうど真下にあたる部分がこちらになります。4層の屋根部分です。
見えている壁の部分は先ほどの大天守5層目(最上部)の壁。
瓦と漆喰のコントラストが美しいぃぃ♪
今回の大修理の際、大天守の壁に木製の敷居と鴨居が見つかりました。(2011年11月)
その数、計8箇所。四方の壁に2箇所ずつ。
板と壁土で埋められていました。
窓として使われた形跡がなく、江戸時代の築城中に窓枠として取り付けられたものではないかとの憶測がもたれています。
もしも、四隅に窓が作られていれば、大天守の最上層が全周を窓で囲まれていたことになり、大パノラマ状態。死角がなく全方位から見渡せるような作りになっていたのではないか・・・と言われています。
ただ何故、窓を塞いでしまったのかは不明。
文献も記録も残っていません。幻の窓の発見となりました。
現在の大天守は関が原の戦いの功績で姫路藩主となった池田輝政が1601年から1609年にかけて築いたもの。
考えられる理由としてあげられているのは地震対策。
築城のさなかに南海トラフを震源とする地震(マグニチュード7クラス)が起こっており、地震に耐えうる強度にするため窓を塞いだのではないか・・・と見られています。
天空の白鷺の7階は主に壁についての説明がなされています。
こちらは今回の大修理に関しての漆喰の保存修理の説明が写真入の解説です。
また、モニターが2台設置されており、実際に修理作業が行われている様子を見ることが出来ます。
工事作業を見ることが出来たとしても、なかなか手元を近くまで見ることが難しいものです。
普段見ることが出来ない作業です。
見学の方は皆さん上部に設置されたモニターをじっと見ておられました。